歯周病│京都 四条烏丸の歯医者 インプラント・歯周病・義歯・審美歯科の村井歯科医院

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歯周病

歯周病

先端治療を取り入れた歯周病

当医院の歯周病治療では、先進国で行われている先端治療を集学的に取りいれ、かつ患者さまが無理なく取り組める治療プログラムを実践しています。独自の薬物療法や経験豊富な専門医による高度な歯周形成手術も日常的に取り組んでいます。自由診療の範囲になりますが、一歩進んだ予知性の高い歯周治療も当医院では可能です。
歯周病は、口腔内にいる常在菌による慢性疾患です。常在菌を自分でコントロールしやすくすることを主眼とする援助的治療=サポーティブセラピーが歯周病の療法となります。 日々の自己管理=セルフケアと歯科医院での治療を二人三脚で継続していくことが非常に大切です。

先端治療を取り入れた歯周病

歯周病とは

歯を支える周りの組織に起こる病気です

歯周病は、歯肉炎からはじまり俗にいわれる歯槽膿漏までを総称した歯を支える組織の病気です。歯の周りには、歯を支える色々な組織(歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨)があります。歯周病はこれらの組織が細菌に感染して起こります。また、歯の周りだけでなく、全身的な要因・病気も原因となるうえ、その逆も引き起こすことがあります。歯と歯ぐきの健康維持は全身の健康につながっています。

ほとんどの大人がかかっている歯周病

35歳~44歳の人ではおよそ85%、45歳〜54歳では90%の人が歯周病にかかっています。つまり、ほとんどの大人が程度の差はあっても、歯周病にかかっているといっても過言ではありません。

歯周病菌は、全身病を誘発します。

デトックス(解毒)を考えるのであれば、何をおいても、歯周病の治療が、必要です。歯垢・歯石1mgの中には約2億個の悪玉菌が生息しています。わたしたちは、気の遠くなりそうな数の細菌を口の中、とりわけ歯周ポケットに飼い、血管を通じて、体内の他の臓器へ送っていると言うことに成りかねません。

歯を失う大きな原因のひとつ

歯を失う原因の第1位は虫歯ですが、歯周病も虫歯の次に歯を失う大きな原因になっています。特に40歳あたりからは、歯周病の比率が高くなっています。こんなこと思いあたりませんか?

  • 歯ぐきからウミが出ることがある。
  • 歯がグラグラと動く感じがする。
  • 歯ぐきがむずがゆい感じがする。
  • 歯と歯の間に、よく食べ物がはさまる。
  • 歯ぐきが赤く腫れたり、痛むことがある。
  • 歯を磨くときやりんごを食べたとき、歯ぐきから出血することがある。
  • 口臭があり、人から口が臭いと言われたことがある。
  • 朝起きた時、口が粘ついたり、妙な味がする。
  • 冷たい水を飲むと、虫歯もないのに歯や歯ぐきがしみて痛い。
  • 鏡で見ると、前よりも歯が長くなったように感じる。

歯周病の進行状態

健康な状態

健康な歯肉には、スティップリング(みかんの皮の表面の小さなくぼみのような状態)がみられます。 サンゴ色、またはピンク色でひきしまって弾力性のある健康歯肉

健康な状態

歯肉炎

歯の付け根の表面に、プラークがたまり、歯の周囲や歯と歯の間の歯肉に炎症が起こります。ブラッシングした時に、固いものを食べると、出血することがあります。これくらいではまだ痛みもあまりありません。

歯肉炎

歯周炎

プラークが歯石になり、歯石は大きくなって、歯根膜が溶け歯肉溝のなかにも広がってきます。歯肉溝はだんだん深くなり、歯肉の弾力性がなくなって、歯周ポケットと呼ばれる空間ができます。炎症も進み、歯槽骨の破壊も始まります。

歯周炎

重度歯周炎(歯槽膿漏)

症状が進むと歯周ポケットがさらに深くなり、歯槽骨がほとんど破壊され、歯がぐらつき歯の根も見えてきます。出血や口臭も強くなり常時ウミがでるようになります。その状態を一般に歯槽膿漏(シソウノウロウ)といいます。

重度歯周炎(歯槽膿漏)

歯周病の治療方法

現在の治療は選択肢が増えているので、どの治療を選ぶかによってどのような処置をするのがベストかが決定されます。歯のみを重要視するのではなくて、お口全体の組織を守り、機能回復をどのように図っていくのかというのが大切です。

症状が初期の場合

歯石除去

歯についた歯石(古くなった歯垢の固まりが石灰化したもの)は細菌の繁殖の場になります。 この細菌が毒素を出し、歯周病を悪化させます。
一度ついた歯石は歯ブラシではとれません。 この自分ではとれない歯石を「スケーラー」という専門の器具でサクサク除去していきます。 ルートプレーニング 歯の表面をなめらかにしてプラークをつきにくくします。

P.M.T.C

歯ぐきの深い部分に付着したプラークあるいはバイオフィルムを取り除くのはなかなかテレビCMのようにはうまくいきません。これを可能にするのが、P.M.T.Cと呼ばれる専門の歯科衛生士などによる徹底した歯の清掃です。具体的な内容は予防歯科をご参照ください。

P.M.T.C

症状が進んでしまった場合

抗生物質を歯周ポケットに入れて、殺菌する方法

歯周組織を再生するための当医院の外科的治療

失われた歯槽骨(歯を支えている骨)を再生するための外科的治療が可能です。
歯周組織誘導再生法(GTR法)と呼ばれるものです。また、エムドゲインといわれるエナメルタンパクを応用し、歯根の周囲組織(歯槽骨等)を誘導して再生させるという薬剤を用いることもあります。
先進的歯周組織再生手術は手術料1ブロック10万円と消費税程度です。

組織を再生させる

最近ではブタの歯胚から抽出したエナメルタンパクという物質を応用し、歯根の周囲組織(歯槽骨等)を強制的に誘導して再生させるという薬剤も登場しています。

インプラントという選択肢

歯周組織破壊の要因が歯周病菌だけにあるとは限らず、かみ合わせなどに起因している可能性もあります。
そのようなケースで理想的なかみ合わせの位置に歯を移動させるのが難しい場合は、インプラントを理想的な位置に植えるという選択肢もあります

歯周病の治療の具体的なステップ

当医院での歯周病治療のステップは下記のように行います。

1 歯周病についての検査(1回目)と説明

レントゲン写真や検査の数値、絵を見ていただきながら歯周病や、患者さまの現在の進行度合いについて説明します。

2 ブラッシングの練習

患者さまのお口の状態に合った歯ブラシや、歯間ブラシを処方し、練習します。

3 歯石除去

ご自身で取ることができない、歯の表面に固くこびりついた歯石を専用の器具で除去します。

4 歯周病の検査(2回目)

歯の表面の歯石を除去したことで、どのように歯肉が変化したかを検査し、歯肉の下の歯石の有無をチェックします。必要があれば、専用の器具で歯肉の下の歯石を除去します。

5 歯周病の検査(3回目)

歯肉の下の歯石を除去した後の、歯肉の状態を検査します。非常に深いところに歯石がある場合は、患者さまと相談の上、手術的な処置も可能です。

残念なことですが、慢性的な病気の一つである歯周病には完治するという事がありません。定期的な健診で、安定した状態を保ちましょう。

歯槽膿漏と歯周病

歯槽膿漏しそうのうろうと歯周病

歯槽膿漏と歯周病とは違うの?

歯槽膿漏しそうのうろうは、現在の歯科医学では使わなくなり、歯周病と表現することが多くなってきています。
それが浸透して、普段でも歯槽膿漏は耳にしなくなっているのではないでしょうか。
広辞苑第6版によると歯周病は「歯の周囲組織に慢性の炎症があって、歯肉からの排膿、歯槽骨の吸収、歯の弛緩動揺などを来す状態。歯石の刺激、細菌の侵入、咬合(こうごう)不正など局所的原因と歯肉の抵抗力を弱める全身的原因がある。歯周症」とあります。
現在、日本人の約9割の成人が、軽度・重度を問わず歯周病に罹っているといわれています。これは、歯科における国民病ともいえるでしょう。

歯の構造

歯周病は国民病というけど、
本当はどんな病気でしょうか?

歯周病の病状としては、まず歯肉炎という歯肉に限局した炎症が起こります。この時点では、歯ぐきからの出血は、ありますが、歯を支える歯槽骨しそうこつは、ダメージを受けていません。その後、歯周病は痛みを伴わずに進行し、歯槽骨を吸収し、気がついた時には、歯が抜け落ちる一歩手前ということも少なくありません。自覚症状が無く進行しますので、静かなる病気(silent disease サイレント・ディジーズ)とも言われます。病気にかかっている当人が気づかないわけですから、恐ろしい病気です。

歯周病は、国民病というけど、本当は、どんな病気でしょうか?

一般的にみなさんが抱かれる歯周病の概念は、テレビCMのように、あたかも歯が抜け落ちる一歩手前というイメージがあるのではないでしょうか。
このようなイメージがあるので、歯周病になると歯を抜かなくてはならないと考えている人も多いと思います。そんなことはありません。歯周病でも「極力歯を残す」 治療が基本です。

「歯周病かな?」と、悩まずに、今すぐ歯科医院で、歯周病のカウンセリングをお受けになることをお勧めします。歯周病治療を専門的に手がけている歯科医院であれば、歯周病についての説明を丁寧にしてくれます。

歯周病が原因で死に至る

歯周病は、全身の健康に密接にかかわりがあります。歯周病とさまざまな生活習慣との関わりが、指摘されています。最近明らかになってきたことは、以下の通りです。

歯周病と全身疾患の関係

糖尿病

歯周病菌が作り出すTNF-αという物質は、血中の糖濃度を制御するインシュリンの働きを阻害することが、しきりに言われるようになっています。一方、高血糖状態だと、タンパク質と糖が結合した物質が増加し、歯肉の炎症が悪化しやすくなります。
最近、糖尿病専門医は、歯周病治療と糖尿病治療を並行して進めるようになってきています。歯科医と歯科衛生士が、積極的な歯周病治療を通じて、糖尿病の治療に貢献しています。

動脈硬化

歯周病は、細菌感染症です。歯周ポケットは、血中にたやすく大量の細菌が侵入することができる危険地帯です。増殖する歯周病菌やその他の細菌が血中に入り、心臓の冠動脈などに感染を起こすと、細菌の生成する毒素や炎症物質によって血栓ができやすくなり、動脈硬化が進む可能性が報告されています。

喫煙

喫煙は、糖尿病とならんで歯周病を悪化させる2大リスクファクターです。喫煙の習慣があると、歯周病が発症・進行するリスクは、9倍にまで跳ね上がると言われています。ニコチンは、微小血管にダメージを与えます。歯ぐきの赤い色は、小さな血管の色です。
したがって、歯周病の治療は、禁煙も視野に入れないと効果が、危ぶまれます。

肥満

歯周ポケットの深い人が、肥満である場合が、多いという報告があります。肥満による脂質代謝異常が、歯周病の発症・進行のリスクになることが、示唆されています。メタボリックシンドロームと歯周病の関連の研究が、今後進んでいきそうです。

歯周病菌は、全身病を誘発します。

デトックス(解毒)を考えるのであれば、何をおいても、歯周病の治療が、必要です。歯垢・歯石1mgの中には約2億個の悪玉菌が生息しています。わたしたちは、気の遠くなりそうな数の細菌を口の中、とりわけ歯周ポケットに飼い、血管を通じて、体内の他の臓器へ送っていると言うことに成りかねません。

歯周病の検査、治療について

歯周病の検査ってどんなことをするの。

歯周病の検査は、科学的で精密に調べます。
まず、歯周組織の状態を把握するために、レントゲン検査をします。
レントゲン検査では、歯を支える歯槽骨の状態を2次元的に確認することが出来ます。健康保険の適応はありませんが、現在では歯科用CTを用いて、3次元的に歯槽骨の状態を確認できるようにもなってきています。

次に歯周組織検査を行います。歯周組織検査では次の項目を測定をします。

  • 1.歯周ポケット(プローベを差し込みます)の測定。3mmぐらいまでであれば、健常です。
  • 2.炎症の有無の測定。プローブ で触って、出血するようであれば、炎症があります。
  • 3.歯の動揺度の測定。ピンセットでゆすります。
  • 4.プラーク付着状態の検査

これらの検査は、ご自身の歯の周りの組織、すなわち、歯周組織の健康状態を判断する貴重な資料となります。

歯周病検査用プローペ(歯周ポケットを検査) ▲歯周病検査用プローペ(歯周ポケットを検査)
歯周ポケットにプローペを使用した検査(写真は模型を使用) ▲歯周ポケットにプローペを使用した検査(写真は模型を使用)

「歯石だけとってください」
だけはNOです!

「歯石だけとってください。」と、おっしゃる患者さまが、たまにいらっしゃいます。
歯周病治療を手がけている歯科医院では、歯周組織検査なしに「歯石を取る」ことは、まずありません。
歯周組織の状態も知らずに「歯石を除去する」ことは、やみくもに歯周組織を傷つけることにもなりかねませんので、必ず歯周組織検査を行います。歯周組織検査を受けられたら、その検査結果の説明を受けてください。続いて、今後の歯周病治療の必要性や、治療の見通しについても説明を受けてください。

歯周病基本治療

「基本はプラークコントロール」
歯周病基本治療が始まります。

「基本はプラークコントロール」さぁ、歯周基本治療が始まります。
歯周組織検査が済み、必要があれば歯周基本治療が始まります。

「基本はプラークコントロール」歯周病基本治療が始まります。

第一にプラークコントロールが、
非常に大切です。

プラークは歯の表面についている白いねばねばしたものをイメージしてください。プラークは、歯垢と言われますので、単なる汚れとか、食べカスと思われることがあります。しかしながら、プラークの体積の90%以上が、細菌です。歯周病菌は実は、全身病を誘発する原因にもなっています。
歯垢・歯石1mgの中には約2億個の悪玉菌が生息しています。
プラークコントロールを怠れば、わたしたちは悪玉菌を毎日飲み込み、血管を通して体内の他の臓器へ送っているということになりかねません。また、Biofilmといわれるパテ状の外れにくく増殖しやすいバリヤーが、形成されています。日にちの経った古いプラークは、う蝕や歯周病を起こすことになります。
プラークコントロールが、上手く出来ていないと、歯石は、3日もすれば、歯の表面にすぐに付着してしまいます。(プラークコントロールの鍵になるのは、患者さま自身のセルフケアーです。これをお助けするのが、歯科医院ということになります。プラークコントロールが出来れば、歯周病の進行は、多くの場合食い止められます(プラークコントロールについては、別途、述べていますので、参考にしてください)。

プラークコントロールが達成できれば、
次は、スケーリングです。

いわゆる歯石を取ることです。この時点では、通常、歯肉縁上(歯ぐきの上)に見えている歯の表面についている歯石を除去します。使用するのは、もっぱら超音波スケーラーです。

プラークの付着する場所はどこ?

プラーク(細菌のかたまり)は歯の表面に付着しているものと、歯の根っこや歯グキの間の歯周ポケットと言われる部分に付着しているものがあります。
どんな素晴らしい歯ブラシを用いても通常の歯磨きで落とせるのはせいぜい歯の表面に付着したプラークです。歯周ポケットの深い部分に付着した歯石、プラークを取り除くのは至難の業。
テレビCMのように上手くいかないのが普通です。
これを可能にするのは、歯科医院におけるスケーリングと、ルートプレーニングと呼ばれる歯石の除去や歯根面の滑沢化です。特に40歳を越えると必ずと言っていいほど歯茎の奥深い部分に溜まったプラークが歯石となって、歯の根面にこびりついています。それを取り除かなければ、プラークコントロールはできません。この歯の根面の滑沢化には、グレーシーキュレットといわれる手用の歯石とり用器具や、超音波スケーラーが、主に用いられています。 (写真は実際に当医院で使用している超音波スケーラーです。)

プラークの付着する場所はどこ?

中等度までの歯周病は
歯周基本治療でかなりよくなる

また、歯石はその表面のザラツキがプラークの繁殖の場になります。プラークは細菌の塊で、付着した歯肉・歯周組織に炎症を起こさせます。歯周組織の炎症は、さらに菌に毒素を発生させ、結果として歯を支える歯槽骨を持続的に溶かしていきます。この細菌繁殖の場になる歯石を取り除いて歯根の表面をきれいにしなければ、歯周病は進行するばかりで歯槽骨はどんどん無くなっていきます。 ここまでの治療で中等度までの歯周病は、かなり改善されます。ここまでの治療を歯周基本治療と呼んでいます。

重度の歯周病では抜歯も
選択肢のひとつ?

さて、不幸にも、歯のゆれ、痛みや、腫れなどの自覚症状が現れるまでに至った重度の歯周病の治療についてはどうなのでしょう。これについては歯科医師それぞれに様々な考え方があるのも事実です。
歯の根が歯槽骨にどれだけ埋まっていれば歯が助かるのか、あるいは抜かなくてはならないのかも、判断が異なる部分です。グラグラに揺れ動いている歯を無理して残すことにより噛み合わせに不都合が生じ、悪くない周りの歯まで抜くはめになる可能性もあります。
また、生活習慣も大きな要因になっています。最近では、喫煙と歯周病の因果関係も強く指摘されています。それゆえに、歯周病治療についてはその辺りの嗜好に関する制限も起こってきます。
結論から言うと、歯周病は歯科医院サイドの治療に対する熱意・知識・技術と患者さまサイドの努力がかみ合えば回復に向います。

歯周病は生活習慣病

歯周病は生活習慣病だ!

  • 「歯周病の治療を受ける」
  • 「正しい歯の磨き方を覚える」
  • 「口腔衛生管理を徹底し生活習慣を改める」
  • 「食生活をコントロールする」
  • 「定期的な管理を受け、口腔衛生指導を守る」

こうしていくことで、歯周病は徐々にではありますが回復に向かっていきます。この長い期間を歯科医院と共に、二人三脚で歩んでいけるかどうかが、治療の可否を大きく左右します。

歯周病は生活習慣病だ!

様々な治療法と歯の周りの組織が、
病的要因になることも

保険が適用されず残念ですが、最近ではレーザーや特別な薬剤よる歯周病治療や失われた歯周組織を再生するための外科的な治療もあります。その中には、歯周組織誘導再生法(GTR法)と呼ばれています。

歯周組織誘導再生法(GTR法)

また最近は、ブタ歯胚から抽出としたエナメルタンパクという物質を応用し、歯根の周囲組織(歯槽骨、歯根膜)を強制的に誘導して再生させるという薬剤も登場しています。お口の中の組織を再生させるための材料や技術は日々進歩しています。

プラークコントロールと
パワーコントロール

しかし、前述したように歯周病とは、歯の周りの組織が何らかの病的要因によって冒され破壊されていく状態です。プラークコントロールが重要であることは言うまでもありません。また歯周組織の破壊の要因が歯周病菌だけにある場合も多いのですが、噛み合わせなどに起因している可能性もあるのです。
これは昨今、クローズアップされているパワーコントロールです。起きているときは、意識的にくいしばるのをやめさせ、就寝時には、マウスピースを装着するように指導することも多くなってきています。
このように現在は治療の選択肢が増えています。検査を通じて「どの治療を選ぶか」またそれによって「どのような処置をするのがベストか」を決定します。
歯のみを重要視するのではなくて、「お口全体の組織を守り機能回復をどのように図っていくか」というのが大切なのです。
QOL(クオリティ・オブ・ライフ)という言葉を耳にされた方も多いと思いますが、人生における生き方の質を向上させることが、医療全体のキ―ワードにもなっているのです。
半世紀以上前まで「総ての歯が無くても日々の生活を不自由なく営んでおられたご高齢の方」もお見かけしました。そのようなご高齢の方でも、上下の歯がそろっておれば朝夕の食事や知人との会食などに不都合なこともなく、口元を気にせずにすてきな笑顔で談笑のひとときを過ごされたことでしょう。
とくに歯科においては28本の歯があることの幸せを、患者さまと同じ目線で治療を考えられる歯科医師出会えたら、それは大変すばらしいことだと思います。「歯の健康は快適な人生を送るためのバロメーターだ」とあらためて知っていただきたいと思います。

歯周病が原因で死に至る?

成人の約85%の方が歯周病菌に感染といわれ、そしてそれらの歯周病菌は全身病を誘発する原因となっています。歯垢・歯石1mgの中には約2億個の悪玉菌が生息しています。
わたしたちは、それを毎日飲み込んで血管を通じて、体内の他の臓器へ送っていると言うことになりかねません。

歯周病が原因で死に至る?
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